株式会社名和

プラスチック磁石のパイオニアPioneer of Plastic Magnets

プラスチック磁石の分野でのパイオニアとして業界をリードしてまいりました。弊社のプラスチック磁石は、OA機器、AV機器等の制御モーター用として、また、エアコン、冷蔵庫等のファンモーター用家庭電気製品などに使用されています。

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プラマグについて

プラマグとは? プラスチックマグネットの略
一般的な磁石は磁粉を押し固めて焼く「焼結」という製法で製作しますが、プラスチックマグネットはプラスチックのバインダーに磁粉を混ぜ込み、成形することで製作します。

プラマグ

プラマグの成形方法
以下のような通常の樹脂成型と同じ方法があります。
◆射出成形
◆押し出し成形
◆圧延成形
◆圧縮成形
弊社は射出成形法で成形する会社です。

プラマグの特長(焼結比較)
射出成形で製作できるため、焼結マグネットとくらべ形状の自由度が高く、寸法精度が優れております。
シャフトやヨークなどの金属部品との一体成形や二色成型も可能ということもメリットになっております。
また、材料に樹脂を含みますので、重量は軽量で、強度的にはフェライト焼結品にくらべると割れにくいものです。
一方で焼結マグネットにくらべ樹脂が含まれている分、磁力性能は低くなります。
尚、分子レベルで磁粉をバインダーが包んでいる為、ネオジム系製品の表面処理を行わない場合がほとんどです。

プラマグの材料
名和のプラマグ成形では、材料メーカーにてバインダー樹脂と磁粉を混ぜ合わせた(コンパウンド)材料を使用します。
現在流通しているバインダーと磁粉はそれぞれ以下のものがあります。これら全ての材料の成形についてご相談承ります。
○バインダー(樹脂)
◆6ナイロン
◆12ナイロン
◆PPS
○磁粉
◆フェライト(異方性、等方性)
◆ネオジム・鉄・窒素(異方性、等方性)
◆サマリウム・鉄・ボロン(異方性)
◆サマリウム・コバルト(異方性)
◆ハイブリッド(上記の磁粉を組み合わせたもの)

マグネットの磁力の向き
使用目的に合わせ、主に以下のような磁力方向で使われます
図は代表的な筒状のマグネットの場合の例です。

マグネットの磁力の向き

このような磁力を発生させるために、等方性材料の場合は成形後着磁を行います。
異方性材料は材料の個々の粒子の方向がそろうことで、本来の磁力性能を発揮するので
成形時に金型内に材料を射出し溶融状態(材料粒子が動きやすい状態)の時に、配向磁場を印加して各粒子の方向をそろえます。
この場合成形完了時点で磁力を持っています。
この後必要に応じ、脱磁、着磁を行います。

プラマグ型内配向について
弊社の異方性材料の成形では、アキシャル配向、ラジアル配向、極異方配向 の実績があります。

プラマグ金型技術
弊社がプラスチック成型を手掛けた当初より協力いただいている金型メーカーとともに長年培ったノウハウをつぎ込んだ金型を使用しています。

プラマグの成形工程

プラマグの成形工程


名和のプラマグの歴史
1978年の創業当初は電力・コンピュータ用のブレーカモールドケース等のプラスチック部品製造から始まりました。
当初はプラマグの生産は行っておらず、現在、弊社の主要品目であるプラマグの生産が始まったのは、1980年の事です。
当時、アメリカでは3M社がプラマグの製造に成功し、工業用部品(モータ部品やセンサーなど)として普及が進んでいましたが、日本ではまだ、プラマグというものは無く、そこに需要を見出した住友3M社からの依頼を受けプラマグの成型を始めました。
生産開始当初は、アメリカから空輸での材料調達であったこともあり、非常にコストがかかっておりましたが、日本でもプラマグのメリットが認識され、普及するに伴い、材料の国内調達が可能となり、成型会社も増え、家電関係、自動車産業、各種モーター、センサーと各分野で幅広くプラマグが利用され、拡充していき、今日では低コストでの生産が可能となっております。

お問い合わせ

下記よりお気軽にお問い合わせください。

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